PMRの価格変更が話題に。真相に迫る。

Project Motor Racing（PMR）は、発売前から話題のタイトルでしたが、発売直後に「価格が変わった」「予約より安くなっている」という声が出ていたので検証してみました。

私自身、予約組として実際に購入していたので、えー？発売直後に値下げ？？と思ってたんですが、再び価格が変わったので、深掘りして調べてみました。
なんでこんなことになってるんでしょう。

先に結果から。
今回の価格推移を詳しく追った結果、予約特典を外す際の価格処理に誤りがあったこと
で発生したものと考えられます。

以下、実際の価格推移を時系列でまとめました。

■ 1. 予約時の価格（発売前）

■ 2. 発売直後の価格

この価格は、予約者にとっては 「発売後の方が安い」 ように見えててしまいますね。SNSにも混乱の声がありました。

■ 3. 現在の価格（発売後しばらくして再調整）

■ 価格迷走の原因について（通常版）

通常版では、7,590円＞6500円＞7590円と変動しました。
今回の価格の動きを比較すると、次のように推測できます。

✔ 予約特典 GTE Pack（1,090円相当）を外した際

価格調整の順番を誤ったと思われます。

（本来）

• GTE Pack は予約特典 → 価格0円扱い
• Baseの定価は 7,590円で変動しない

となるはずでした。
ところが、GTE Pack の 1,090円を「価格要素」として外してしまったため、
Base が 6,500円に値下がりしてしまった。
こう考えると、数字が辻褄が合います。

■ 価格迷走の原因について（バンドル版）

一方、バンドル版では、11,390円＞10,496円＞11,325円と変動しました。
今回の価格の動きを比較すると、次のように推測できます。
その前に、Steamのバンドル割引について考えます。

■ Steamバンドルの割引仕様について

Steamでは、バンドル価格は開発側が自由に割引率を設定しているわけではなく、
「構成されているアイテム数」 に応じて、ある程度自動的に割引率が決まる仕組みになっているようです。

一般的には次のような傾向があります。

• 2アイテム構成 → 約 15〜18% 割引
• 3アイテム構成 → 約 20〜25% 割引
• 4アイテム構成 → 約 30% 前後

今回の Project Motor Racing の価格変動は、この自動計算ロジックになっていると思います。

■ 今回のことでわかったこと

今回の価格変動を追ったことで次の点が解明できました。

① 発売前の計算

予約特典だったGTEPackは、当初は0円で設定され、２つのバンドル品として、
１８％の割引適用で計算されていました。

• Base（7,590円）＋ Season Pass（6,300円）＋予約特典 = 13,890円
  　※ 2アイテム構成 → 自動的に 18% 割引 → 11,390円

② 発売後、予約特典を削除

予約特典として付いていた GTE Decade Pack が、
発売後のバンドルから外されました。(これはわかる)
ただ、上記に書いた通常版の価格が変わってしまったことによって、こちらも影響を受けます。

• Base（6,500円に価格変更）＋ Season Pass（6,300円）
  　※ 2アイテム構成 → 自動的に 18% 割引 → 10,496円

通常版の計算を引き継ぎ、Baseの価格が計算上1090円引き下げられました。
結果、18%の適用もあり、８９４円安くなってしまいました。

一般的に予約特典は通常0円(付加サービス)と考えるため、 予約者より発売後に買う方が安い価格 になってしまい、ユーザーの不満がでました。

③ 現在の価格は、通常版の価格を元に戻し、バンドル構成を３つにした状態

本日表示されているバンドル構成は以下の通りです。

新たな、バンドル品「Group 5 Revival Pack」の追加が、当初から予定されていたものか、価格ミスのお詫び的なものかわかりませんが、
Base+Season Passの場合だとは、(7,590円+6,300円)×82%で11,390円になるはずです。

それが、新たなバンドル品が追加されたため割引率が変わり、Group 5 Revival Packが付いたうえで予約価格より安い価格になってしまっています。

しかも！！！！
本来「SeasonPack」に、「Group 5 Revival Pack」が含まれています。
二重で購入することになるため、Steamのエラーで購入ができなくなっています！！

■ 全体として見えたこと

今回の一連の価格変動は、

• 「値上げ」や「値下げ」を意図したものではなく
• Steam の バンドル自動計算と構成変更の組み合わせ によって
• 結果的に価格が毎日変わって見えただけ

ということが言えると思います。
予約特典の扱いを誤った（先に特典部分の価格を入れてから抜き去った）ことが発端で、
Baseの価格が変わってしまったのが最要因と思われます。

また、バンドル構成を変えてしまったために、Steam の割引率が変わり、現在も予約時価格より微妙に安い価格となっています。（買えませんが・・・。）

■ まとめ

今回の価格推移は、予約特典の扱いと、価格調整の順番が影響した可能性が高いです。

• 予約時：正しい価格
• 発売直後：誤って安くなっていた
• 現在：元の構造に戻った（単品の価格的には。）

という流れで理解すると、違和感がない状態になります。

急激な価格変更や割引率の表示により、ユーザー側が混乱してしまうのも無理はありません。
少なくとも、予約までしてくれた人の気持ちを考えると、今回のミスや、バンドルの追加時期は、よろしくないな～と思います。

【参考】価格推移比較表

時期	Base	Bundle	Bundle割	バンドル内容
発売日	¥7,590	¥11,390	18%	Base + Season Pass + GTE Pack
翌日	¥6,500	¥10,496	18%	Base + Season Pass（GTE消滅）
現在	¥7,590	¥11,325	22%	Base + Season Pass + Group 5 Revival Pack

こうして時系列で並べると、予約特典 GTE Pack を外す際に Base の価格が誤って 6,500円に変更されてしまったことで、
発売直後のバンドル価格が予約時より実際に安くなっていたことがわかります。
その後、本来の価格へ戻す過程で新バンドルが追加され、結果として現在の価格は予約時よりわずかに安くなっているように見えます。
安くなっていますが、DLCの組み込みミスと思われ、現在購入することができません。