LockeFactoryにおけるACEVO serverの運用方針について
はじめに:「運用」と「理由」
このページは、草の根支援のために私が取り組んでいる「公式レンタルサーバーの運用」について、
考え方と方針を整理したものです。
- 何を目的に借りたのか
- どういう形で運用しようとしているのか
- どこから先が“要望・提案(まだ実現していない話)”なのか
(草の根全体の想いは別ページにまとめています)
→ 固定ページ:草の根レースを増やす宣言(リンク)
1. 公式レンタルサーバーを選んだ理由
Assetto Corsa Evo では、外部ホスティングによるサーバー設置ではなく、公式レンタルサーバーを利用する方針が示されています(公式FAQより)。
ユーザー視点で考えると、気軽に身内部屋を作れない。イベントを開催したくてもできない。
と、マイナスイメージを抱えることでしょう。
このままでは、気軽にレースを楽しもうという層にとっては大きなハードルになります。
ですが、この方針は、Kunos側の運用の標準化や品質維持という面で、わりと合理的だと思っています。
公式メインサーバー規模の抑制、分散処理。かかる経費分を徴収できる仕組み。
このままでは、ACEVOでは草の根文化が育ちにくくなります。
公式レンタルサーバーでのサーバー設置しか認めない。一見マイナスのような方針ですが、今後の流れ次第では、ユーザー側から見ても「公式が管理するサービスだからこそ期待できる部分」がある気がします。
私が公式レンタルサーバーを選んだ理由は、主に2つです。
理由1:草の根活動を“続けられる形”にできる余地があるかもしれない
草の根活動の課題は、熱量よりも継続性だと思っています。
主催者が疲れると終わります。運営が属人化すると縮みます。
公式レンタルサーバーが“公式だからこそできる部分。草の根の主催者を支援する仕組みができれば、
”提供できる仕組みが増えれば、逆に草の根の運営負担を下げられる可能性がある。
そう考えつきました。
理由2:手段が標準化されると、外部側の支援ツールが作りやすい
昨今のレースシム業界で、部屋設置が有料とかはありますが、公式レンタルサーバーを別途契約と言うのは例がありません。ですが、この仕組みが主流になれば、外部コミュニティー側が“同じ前提”で仕組みを作れます。
利用の仕方によっては、主催者が増える方向に効くんじゃないかな…と思っています。
2. 借りた目的:私が主催するため「だけ」ではありません
誤解されやすいところなので先に書きます。
私はレンタルサーバーを、私自身が主催を増やすためだけに借りたわけではありません。
もちろん主催もすると思いますが、それは目的の一部です。
主目的は、主催者さんが気軽に主催できる土台を作れるか試すことです。
そのために、これまで作っていた掲示板システム(Race-Grid)に加え、新たに、主催者が運用管理を
しやすい、新システム(Race-Manager)を製作しました。
※利用者が増えれば統合システムも検討
3. 当面の運用方針:スケジュール機能が無い前提で始めます
現時点では、サーバー設定を時間単位で自動切り替えできる“スケジューリング機能”がありません。
サーバー機能についてのロードマップはないので、当面整わない前提で考えています。
(もし機能が実装・改善された場合は、運用方針を見直します)
3-1. まずは「1日1枠(24h)」で貸し出します
スケジューリングが無い状態で時間貸しをすると、手動運用が増えてミスも増えやすくなります。
私にも、主催者さんにも負担が出ます。
そこで当面は、24時間単位で枠を提供し、主催者さんが使いやすい形を優先します。
3-2. スケジューリングが整えば「時間単位」へ移行します
もしスケジューリング機能が実用レベルで整えば、時間単位の貸し出しに移行します。
この移行ができると、草の根イベントは増やしやすくなるはずです。
4. 主催者の負担を減らすために、Race-Manager でやりたいこと
公式レンタルサーバーの設定は項目が多く、主催の心理的負担になりがちだと思います。
そこで Race-Manager 側は、次の思想で設計しています。
4-1. まずは設定を簡単にすること。「最低限の選択」だけで予約できるように
- コース・参加可能車両など、必要なものだけを選ぶだけでいい。
- 迷いそうな項目は“推奨”としてデフォルト設定。
「慣れた主催者しか使えない」状態を避けたいと思っています。
4-2. 募集記事を自動で作れるようにする
募集記事を作成するのは、主催者の負担が大きい作業の一つです。
そこで、予約内容を元に募集テンプレートを自動生成します。
- コース/車種/時間/参加条件/パスワード扱い
- 参加手順
- 当日の流れ(練習→予選→決勝など)
「書くこと」を減らして、「主催すること」に集中できるようになればと思います。
4-3. 参加登録は“ワンクリック”に
参加者は、勢いで参加を決めることがあります。
その勢いを殺さない導線は大事だと思っています。
- イベント情報を見て「参加したい」を押す・・・ だけ。
- 名簿に反映される
この短さが、参加者の気軽さにつながればと思います。
5. 掲示板(Race-Grid )側で提供すること
5-1. 1イベント=1スレッド
Race-Grid掲示板では、1イベント1スレッドという方針を掲げています。
そのため、ひとつのイベントでは告知から当日まで連絡、振り返り、結果までが一本の流れになります。
フォーラムの一覧を見ると、イベントのリストのようになり、また、スレッドを覗くと、
イベントの流れがわかりやすく、後から見返すのに適していると考えます。
5-2. イベント専用チャット
草の根活動の取り組みを考えてみると、一つのイベントに集まった人の交流の場が必要と思います。
SNSでのやり取りになると、どこまでが関係者かわからないまま会話が続いているということもあり、
リアルで顔を合わせるということもないオンライン上では、参加者のつながりが薄いです。
そこで、イベントごとに作成されるチャットルームを用意しました。
このチャットは、参加者のみでしゃべれる空間。イメージ上ですが、顔の見える化に効くと思います。
「その場で反応が返ってくる」だけで、イベントは成立しやすくなります。
(もちろん、チャット運用には注意点もあるので、必要に応じてルール整備もします)
5-3. 結果ログを残せる掲示板
フォーラムとしての掲示板機能は大事だと思っています。
昨今、SNSでの発表のみとなっているイベント結果は、勝ち負けの記録だけではないと思っています。
- 今日走った記憶
- 前回との比較、上達の証拠
- 主催の成果・次回開催の材料
- 他イベントとの比較
結果が一つの流れで残ると、イベントが記憶として残りやすくなります。
草の根は、この記憶が増えるほど強くなる気がします。
6. AC EVO serverの未来展望(「要望・提案」中(未確定))
ここからは、現時点で“できる”と断言できる話ではありません。こうなったらいいなと言う妄想です。
ただ、公式レンタルサーバーが公式である以上、将来こういう方向へ伸ばせる可能性があると思い、要望として整理しています。レンタルサーバ側にも要望と言う形では伝えています。
6-1. サーバー設定スケジューリング(有望)
時間単位でサーバー設定を切り替えられるようになれば、本格的にイベントを開きやすくなります。
草の根イベントが増やしやすくなります。
事前設定が可能になり、サーバー管理者の負担も軽減されます。
運用も標準化がすすみ、ミスが減り、主催者の負担も減ります。
6-2. API連携(可能性)
公式サーバー経由になるため、Kunosの本サーバーとのデータのやり取りができる可能性があります。
レンタルサーバ側で、参加者や走行結果のデータが取り出せるようになれば、主催者の管理レベルが一段と上がります。CSVで取り込んでリザルトの集計ができるようになり、シリーズ戦の運営が現実的になります。
- ポイント集計
- 複数戦の結果管理
- 参加者へのフィードバック
ここは草の根運営に直結する部分だと思っています。
6-3. グループ単位のランキング/ポイント(可能性)
現在公式レンタルサーバーの設定項目に、ランキング対応を見据えた選択肢と思われるところがあります。
公式ランキングとは別枠になりそうですが、草の根イベントでも何らかのRanking結果が公式に残るのであれば、従来のゲームタイトルにはないサービスができるかもしれません。
草の根イベントを続ける意義が増え、継続の燃料になりえます。
6-4. 草の根の記録を残せる仕組み(できたら嬉しい)
現在、草レースを主催するというのは、主催者個人の善意の負担で行われています。
なんらかの形で、公式の記録データに、「草レース優勝」や「シリーズ完走」などの記録が残るようになれば、デイリーレースや公式大会とは違う誇りが残ります。主催記録も残っていいと思う。
そのまま主催者の励みにもなります。主催の努力が見える化されるのは大きいです。
8. 私が考える「草の根支援」とは
草の根活動は、資金提供や宣伝だけでは得られない活動だと思っています。
主催者と参加者が近い関係になれること。リアルで集まるわけではないネット環境。
それには、何らかの仕組みが必要と思います。
活発な草の根活動になるためには、「主催してみたい」と言う気持ちを高め、主催を継続してもらう。
また、新たな主催者が発生しやすい環境を作ることが大事だと思ってます。
- 主催の負担を減らす
- 参加のハードルを下げる
- 継続できる仕組みを用意する
- 記録が残る導線を作る
この4つが揃うと、草の根は自走し始めるのではないでしょうか。
自分たちが集め、自分たちが行動する。
私が公式レンタルサーバーに期待しているのは、まさにここです。
9. 最後に:まずは「できるところから」
さて。妄想はここまでにして現実に戻ります。
まずは現実的に運用できる形。手作業でもできる範囲(24h貸しなど)で活動を開始します。
その上で Race-Grid / Race-Manager 側で、主催者さんの負担を減らす仕組みを積み上げていきます。
そして、賛同者が増えて、実績が積み上がっていけば、要望の実現性も上がっていくはずです。
長い目で、地道に進めていこうと思っています。
「この運用は、草の根レースを増やすための土台づくりの一部です。
想いと全体像はこちらにまとめています。」
→ 草の根レースを増やす宣言(リンク)