Fanatec Podium Pedals 初期評価|届いた人たちの第一印象は絶賛、ただし気になる点も?

Fanatec Podium Pedals Formulaの製品画像と実機写真を使用した販売開始・初期インプレッション調査の記事アイキャッチ
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プロローグ

昨年から、5年目を迎えるシム機材の次の更新先を考えていました。

当時のFanatecは、経営面の混乱もあり、次の刷新が見えない状態でした。
ハンコンベースではSimucubeの最新モデルが発表され、SimagicやMOZAといった新興メーカーも、すっかり中堅どころとして存在感を強めていました。次々ハイエンド商品が発表されていきます。
ペダルの世界も同じです。高精度なセンサー、踏み味を作り込む機構、コックピット搭載前提の垂直構成、剛性の強化、アクティブペダルやハプティクス機能など、ハイエンド帯は随分とにぎやかになっていました。
他社の新製品に目移りばかり。浮気心に悩まされていました。(苦笑)

そんな中、SimExpoに合わせるように突如開かれたFanatecの新製品イベント。
この発表は、自分にとってとても衝撃的でした。

満を持して登場したPodium DD、そしてPodiumブランド初となるペダル。
ベアリング支持、多段構成のブッシュ機構、剛性感あふれるシルエット。さらに、ブレーキ側の調整機構・制御思想もこれまでより一段進んだ印象で、発表を見た瞬間に「これは欲しい」と思いました。
他社に目移りしていた気持ちは、その時すっと消えました。次の更新先はPodiumシリーズだ、と思わせる出来事でした。

しかし、そこからが長かった。
Podium DDの方は10月発表から1月発売と、むしろ想像以上に早く登場しました。ペダルの発表がなければ買っていたかも!?
けれど、期待していたペダルはそこから長く音沙汰がなく、やっと出てきた次の案内は延期・・・。まだかまだかと待つ時間が続きました。

そして今回、ようやくPodium Pedalsが発売されました。
しかも世界同時発売、日本では深夜2時というなかなか厳しい条件で、台数も少なかったようで、初回分は激戦の争奪戦になったようです。相変わらずの価格設定ミスもありましたけどね^^;汗
……とはいえ、自分が本命として待っていた3ペダル版はさらに延期。早くて9月。

それでも、2ペダル版は発売され、各地で少しずつ到着報告や実使用レビューが出始めています。
自分が実際に買うのは秋以降になりそうですが、今見えている一般ユーザーの感想はかなり気になります。
そこで今回は、SNS上で流れていってしまいがちなPodium Pedalsの初期インプレッションを、できるだけ整理してまとめてみたいと思います。

※本記事は、現時点では公開情報およびSNS上の一般ユーザー投稿を参考に整理しています。写真・投稿本文の引用については、投稿者さんから許可をいただけた場合に追記する予定です。


なぜPodium Pedalsはこれほど注目されていたのか

Fanatecのペダルといえば、長くClubSport Pedals V3 / V3 invertedが主力を担ってきました。
良いペダルであることは間違いありません。自分もV3 invertedを使ってきましたし、長く愛されてきた理由はよく分かります。

ただ、シムレース機材の進化はこの数年で一気に加速しました。

ペダル側では、

  • ロードセルに加えて角度センサーも組み合わせる高精度化
  • 踏み味を細かく作り込めるスプリング・エラストマー構成
  • コックピット装着前提の垂直ペダル
  • 剛性の強化・軸のベアリング化
  • ハプティクスやアクティブ機構

など、明らかに次の世代へ進んでいます。

その中で、Fanatecは少し遅れていた感がありました。
もちろん、V3系は今でも十分使える良いペダルです。
約10年にわたって第一線で使われ続けてきたこと自体が、V3系の完成度の高さを物語っていますが、
ハイエンド帯の競争が激しくなる中で、センサの解像度。エストラマーの機構の改善、そろそろ新ペダルが必要だろう、という空気は強くあったと思います。

そこへ出てきたのがPodium Pedalsです。
同社として、ハイエンドブランド「Podium」の名を冠したペダルです。
「やっと来たか」という安心感と、「本気の新型がどこまで仕上がっているのか」という期待感。
この2つが重なって、大きな注目を集める製品になりました。


3ペダル版はまだ先。待っている人が多い理由

今回先に発売されたのは2ペダル版です。
クラッチが要らないカテゴリのみの人には十分。というか、この度の2ペダル版は、ヒールカップに囲い付きペダルプレート。ここまでするか!?っていう意気込みを感じる本気仕様。魅力は詰まっていますが、
日本では、箱車・ドリフトユーザー、ラリーユーザーも多く、3ペダル版の方が人気が高いのではないでしょうか。

もちろん、GT3やフォーミュラ系を左足ブレーキ中心で走るなら2ペダルでも成立します。
しかし、多ジャンルで遊びたい人はそれだけでは成り立ちません。

  • Hパターン車もやりたい
  • 旧車も楽しみたい
  • ロードカー的な遊び方もしたい
  • ヒールトゥもしたい
  • “速さ”だけでなく“運転の楽しさ”も欲しい

こういう人は結構多いと思います。
自分もそのひとりです。

発表当初の予定では3ペダル版が先に発売され、ヒールカップなどが付いた2ペダル版の方が後から。ということでした。
発売の延期から色々ごたごたもあったのでしょう。3ペダル版の延期については、クラッチに機構上の問題があったという趣旨の発表をされています。
クラッチとプレート以外は基本的に2ペダル版とほぼ一緒なので、2ペダル版レビューは、単なる製品紹介ではなく、「3ペダル版を待つ価値があるのか」を見極めるための情報として非常に重要ですよね!


ユーザーの第一印象でまず目立ったのは「質感」

今回、SNSで実際に届いた人たちの反応を見ていて、まず強く感じたのはこれです。

とにかく質感への評価が高い。

これはかなり印象的でした。

ショップさんたちの先行レビューでも写真や動画は出ていましたが、一般のユーザーが実物を箱から出して最初に発する言葉として多かったのは、

  • 質感がすごい
  • 思ったより大きい
  • 塊感がある
  • 実物の存在感が強い

といった内容でした。

これは大きいポイントです。
高級機材は、スペックだけでは満足感が決まりません。
見た瞬間に「これは良い物だ」と思えるかどうかが、所有感に直結します。

Podium Pedalsは、まさにそこを強く押さえているように見えます。
写真で見ても、金属感、厚み、密度感、メカ感が強く、実物はさらに迫力があるようです。

発表時、自分が一目ぼれした感覚は間違っていなかったんだな、と改めて思いました。


サイズ感は想像より大きめ。高級機らしい“塊感”

投稿を追っていると、「思ったより大きい」という感想も複数見られました。
これは単に邪魔という意味ではなく、むしろポジティブ寄りの反応に見えます。

ハイエンド機材に求められるのは、ただ小さく軽いことではありません。
特にペダルは、視覚的にも「機械感」が欲しい部分です。

小さくまとまりすぎた高級機よりも、

  • 存在感がある
  • 重量感がある
  • 剛性感が伝わる
  • 触る前から“硬派さ”がある

こういうほうが満足感につながります。

その意味で、Podium Pedalsは“塊”としての魅力が強い製品に見えます。


標準セッティングのブレーキは硬めという声

一方で、第一印象として共通して見えてきたのが、標準構成のブレーキは硬めという点です。

標準で付属してくるのは、やわらかめ・かためのスプリングと、エラストマー1種という構成らしく、もっともやわらかくした状態でも、ロードカーのような「初期ふにゃ感」はあまり出ないという感想が見られます。

ここは好みが分かれそうです。

競技向けの明確なブレーキ入力、繰り返しの再現性、奥でしっかり踏み込める安定感。
こういった方向性を重視するなら、良い設計思想だと思います。

ただ、自分のように

  • 初期は少し柔らかく入りたい
  • でも奥はしっかり支えてほしい
  • ロードカー的な感覚も少し残したい

というタイプにとっては、標準構成はやや硬派すぎるかもしれません。

先行レビューでも、「もっと柔らかく、すぐ線間密着するようなバネがあると面白い」といった話がありました。
これは納得できます。

センサの解像度もあがり、ブッシュなどのプリロードも自由に設定ができ、何よりスムーズで非常にコントローラブル。と評価が高いです。
Podium Pedalsは精度や剛性という面では期待できそうです。

私的には、市販ロードカー寄りの柔らかい初期フィールを求める人は、少し硬すぎるかもしれないですね。
今後の追加パーツや社外セッティングにも注目したくなる製品です。


V3系と比べて期待したいこと

ここで、V3系ユーザーとして個人的に強く期待していることを書いておきます。

私はV3Invertedを使用しています。パフォーマンスキットが必要ですが、使い勝手や調整幅では優秀でした。
ウレタンフォーム+エラストマーの構成で、ちょっと「ぷあー」な初期入力。油圧がしっかりかかり、パッドが押し付けられた後のカッチリ感。
ぐぐぐっと押し付ける感覚。 こんな表現ができるのは素晴らしいと思ってます。
ただ、ブレーキ入力の“信号の綺麗さ”という面では、ちょっとばらついてしまいますね。

つまり、実車っぽさはあっても、入力信号としては少しブレやすい。
特に滑らかなトレイルをやろうとすると、もう少し素直な入力が欲しいと感じます。

Podium Pedalsには、そこを期待しています!
多少ロードカー感が減ってしまうと思いますが、ブレーキの立ち上がりと抜きが綺麗になり、毎周安定して同じ減速ができるなら、それは大きな進化です。


角度調整の自由度は高そう

SNSに上がってきた取り付け写真を見る限り、ペダル角度の調整幅は大きそうです。

ここはとても好印象。

一般的な量販ペダルは、床置きやデスク+椅子環境でも使いやすいように、最初から寝た角度で作られていることが多いです。V3もですが旧Fanatec製品は皆そうですね。
そのため、コックピットへ組み込むと、逆に台座側をかなり斜めにしないと足首でペダルを踏むことになり難しくなります。

一方、Podium Pedalsは高級機らしく、基本的にコックピット搭載が前提の設計。ペダルは垂直です。
座面とペダル位置の上下差があまり大きくない環境で、足を前へ押し出すように踏む構造になっています。

それぞれの環境に合わせ、0~30度くらいは調整できそうです。

フォーミュラ姿勢なら0度近くでも合う。
GT系の人なら10〜15度くらい寝かせたい。
それが、床面の水平にセットができるというのはメリットが大きいです。
※シートを高めにセットする人には、逆バンクで取り付けないと厳しいかな?

アルミフレーム直付けで、水平マウントが可能ということは、
これはDIY派にとっても助かる情報です。
台座を水平に近いまま作れるということは、木材で作る場合でも行けちゃいそうな気がします。


(注意点)初期ロットらしい粗さも見えてきた!?

ここからは、気になる点です。

ペダルプレートの止めねじのかかりが弱そう。

まず気になったのは、ペダルプレート固定部のネジまわりです。

写真付きの投稿では、ねじのかかりがふた山しかない。ということです。
また、ネジ山部分に焼き付け塗装が入っているようで、実際にタップを通すと黒い粉が結構出ていたようです。

ねじが入りにくかったり、斜めにねじってしまうと、ねじ山をつぶしやすいメンテ性の悪さがあるかもしれません。

もっとも、この部分はプレート固定で、そうそう外すことは無いと思いますし、写真で見る限り踏力がかかるところと言っても、ねじに大きな負担がかかるようには見えませんが、
高級機として見ると、こういう細部の処理が雑だと惜しいです。


ブレーキの異音・微振動は少し気になる

いまのところ一番気になっているのがここです。

複数の方から、ブレーキの踏み込み・戻り時にギュッ、ギュルッというような異音や微振動が出るという報告が見られます。
しかも、エラストマー接触部にグリスを塗っても改善しない、エラストマーを外して全部スプリングにしても改善しない、といった切り分けもされていました。

高級ペダルである以上、ここはかなり大事です。
性能云々以前に、踏むたびに鳴くと気分が下がります。
質感が良いだけに、なおさら惜しい部分です。

なお、一部ユーザーからは、取り付け状態や接触部の調整によって改善したという報告も見られました。具体的な内容については、引用許可をいただけた場合に追記したいと思います。

純正マウントは高い。でも、とても良さそう

純正マウントについては、価格だけ見ると正直かなり高く感じます。
自分も最初は「ちょっと高いなー!」と思っていました。

ただ、実際に購入した人の反応を見ると、評価は高そうです。

  • 重い
  • 剛性が高い
  • 作り込みがすごい
  • ボッタクリ感はない
  • 値段なりの説得力はある

という声がありました。

要するに、

高いけれど、物を見ると納得する

というタイプの製品っぽいです。

もちろん、ただの土台にここまでコストをかけるべきかという意見も分かります。
ただ、剛性最優先の部品として見れば、かなり本気で作っているのは間違いなさそうです。


マウントはDIYでも面白そう

Podium Pedalsは、ペダル本体側で結構角度調整ができそうなので、アルミフレームなどのコックピットのかたは、台座を斜めに固定する必要もないので、自作マウントも可能なのでは?と思います。
これはDIY派にとってかなり大きいです。

と言うことで、DIY派の私としては・・・ 自作マウント計画発動です!
いま考えているのは、

  • ラワン合板をベースに使う
  • 足元はカーペットで実車風に仕上げる
  • 木板の上にTスロットレールを組み合わせる
  • ペダル位置は左右方向に自由度を持たせる
  • 台座全体は前後スライドできるようにする

という感じです。

※画像は構造イメージです。実際の寸法・取付位置とは異なる場合があります。

これなら、

  • 前後調整は台座全体のスライド
  • 左右の調整はTスロットレールで調整。

といったことができそうです。
レールはこれなんかどうだろう。
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純正マウントほどの過剰剛性はなくても、木板に面で荷重を受けさせ、レールで位置調整だけを担わせれば、実用的なものが作れそうです。


いまの段階で見えてきたこと

ここまでの一般ユーザー初期インプレッションをざっくり整理すると、こんな感じです。

良い点はかなりはっきりしています。

  • とにかく質感が高い
  • 実物の存在感が強い
  • 角度調整の自由度が高そう
  • マウントも含めて剛性感がある
  • Podiumブランドらしい“持つ喜び”がある

一方で、気になる点も見え始めています。

  • 標準ブレーキは硬め
  • ロードカー的な初期ふにゃ感は出しにくそう
  • プレート固定部のネジ処理が若干不安
  • ブレーキの異音報告が複数見られる

つまり、現時点の評価は、

とても魅力的。けれど、初期ロットらしい粗もまだある。

このあたりに落ち着きそうです。


3ペダル版待ちの立場から見ると

自分は3ペダル版待ちです。
だからこそ、今回の2ペダル版一般ユーザーの初期評価は重要に感じています。

正直に言えば、デザイン面では今でもかなり惹かれています。
発表時に一目ぼれした気持ちは、今もほとんど変わっていません。

一方で、

  • 異音
  • 細部の品質

このあたりは、9月予定の3ペダル版までに少しでも改善されていてほしいです。

高級機である以上、単に速く走れるだけでは足りません。
見た目、触感、踏み心地、組みやすさ、静かさ。
そういった総合的な満足感まで含めて、Podiumの名にふさわしい仕上がりを期待したいところです。


まとめ

Fanatec Podium Pedalsは、一般ユーザーの初期インプレッションを見る限り、かなり魅力的な製品です。

まず間違いなく、見た目と質感の満足感は高そうです。
実物の存在感、剛性感、所有欲を満たす力は強い。
これは、発表時に一目ぼれした人間から見ても、やはり間違っていなかったと思います。

その一方で、初期ロットらしい気になる点も見えてきました。
標準構成のブレーキは硬め。
ネジまわりの処理が惜しい個体もある。
そして、ブレーキの異音・微振動は今後さらに情報を追いたいところです。

2ペダル版の評価を見る限り、自分はますます3ペダル版が楽しみになりました。秋の発売まで、引き続き情報を追っていきたいと思います。

今後も新しい報告やレビューが出てくれば、追記・整理していきたいと思います。

【コメント】 あなたのSimLifeの感想やアイデアもぜひ。

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