21_プレイステーションで始めるレースシム生活

Playstation5で始めるレースシム生活

「ハンドルコントローラーを使ってレーシングシミュレーターをしたい!」
そんな方に向けて、プレイステーション5をベースにした一番気軽なスタート方法を紹介します。
たかがゲーム、されどゲーム。ハンコンを握った瞬間、世界が変わります。

なぜPS5がベストなのか?

 すでにPS5をお持ちの方は、ハンコンセットを買うだけでOK。
 持っていない方でも、ゲーミングPCを買うよりずっと安く始められます。

たかがゲーム機と侮るなかれ。家庭用ゲーム機とは思えない高性能になっています。

★プレイステーション5モデル一覧★
左:PS5 通常版ディスク版 約80,000円
中:PS5 デジタル版    約70,000円
右:PS5 Pro デジタル版  約120,000円
・・・※それでも高くなったなぁ・・・

PS5で楽しめるリアル系レーシングゲームタイトル

 リアル志向のタイトルも豊富です。まずは代表的な3本と今後発売予定の2本を紹介します。

グランツーリスモ7
レースシムの金字塔。リアルな挙動と美しいグラフィック。初心者サポトも充実で成長できる。リアル系初めてならこれ!
収録車種400台以上。身近な車からハイスペックカーまで、コレクターさんも納得!

アセットコルサ コンペティツィオーネ
GTワールドチャレンジ公式。超リアル系レースシミュレーションの最高峰の一つに挙げられるソフト。 そのハードさはやってみないとわからない!
収録数は少ないながら究極の挙動が出迎えてくれます。

EA SPORTS WRC
ラリーゲーム最高峰とも言われるラリーシム。WRC公式ソフトですが、現在開発チーム解散。
サポート打ち切りされてデイリー課題Momentが更新されないのは痛いけど、挙動はぴかいち。買って損しないと思います!


Le Mans Ultimate(予定)
世界耐久レース(WEC)公式ソフト。現在はPC版のみリリースされていますが、PS5にも展開が計画されています。世界観から挙動まで、超リアル系!
/Project Motorsport(予定)などもPS版開発中。

Project Motorsport Racing(予定)
来る2025/11/25発売予定のPMR。
超リアル系だったProjectCars2の系統を引き継ぎ、サブパブリッシャーがセガになって新しくなって登場予定。ソフトの出来次第ですが、LockeFactoryのメインソフトになれば!と期待しています。

※これらのソフトは、非常に“ガチ”です。
ちゃんとブレーキを踏まないと曲がれません・・・。
いや、ほんとに。ハンドル切っただけじゃ曲がれないんです。
普通のカジュアルなレースゲームだと「とりあえず曲がれちゃう」ことも多いんですが、シム系はタイヤが滑れば、ちゃんと外へ飛んでいく。
最初は「え、壊れてる?なんだこれ~」と思うかもしれませんが(笑)、 それこそがリアル。慣れるほどに、“動かしてる感”が楽しくなります。
ゲームなのに“なぜ曲がらないのか”を考え始めた瞬間、 あなたはもう立派なシムレーサーです。

ハンドルを握ると、レースが“現実”になる

最初に断言します。
ハンコンを握ると、レースゲームはまったく別の体験になります。

コントローラーで走っていた頃は、ブレーキもハンドルもただの操作でした。
でもハンコンを握った瞬間、タイヤの重み、路面のザラつき、コーナーの緊張が手に伝わってくる。フォースフィードバックを備えたハンコンは、別次元の没入感を与えてくれます。

ハンドルが小刻みに震え、タイヤがスリップする瞬間、車が生き物のように動くのを感じたとき、きっと思わずニヤけてしまうはずです。

※フォースフィードバック(FFB)とは?
車体やタイヤの動きを“反力”としてハンドルに返す仕組み。
コーナーでタイヤがグリップを失うと、ハンドルが重くなったり軽くなったり震えたりします。
これがリアルドライビング感の正体!不思議とGまで感じてしまう。そんな夢のような商品があります。

ハンコンドライブの種類

ハンコンドライブには,3種類の方式があります。

  • ギアドライブ式
     モーターからの振動情報をステアリングに伝えるのに歯車ギアが使われます。
    ハンコン初期からある方式で,モーターの力をギア比で増やしてトルク変動に変えています。  ただ,機構上どうしてもうるさくなります。
  • ベルトドライブ式
     モーターからの振動情報をステアリングに伝えるのにベルトが使われます。
    トルク伝達をベルトにしたため,ギア式に比べ音が静かになりました。
    ただ,ベルトという軟物質を媒介にするため,ギア式に比べるとダイレクト感やフィーリングが若干弱くなります。逆にアナログな感じがしてフィーリングが良いっていう人もいます。
  • ダイレクトドライブ式
     ステッピングモーターの能力が上がり,磁石モーターの力だけでステアリングのトルクを出すことが出来るようになりました。ギアもベルトも介さない,文字通りダイレクトなため,とても静かで,モーターでの振動を直に感じることができるため,フィードバックもセルフステアリングも速く繊細な挙動の表現もできます。
     ただ,モーターのみでトルクを出さなければならないので,モーター自体が大きくなりました。その代わりの大メリットとして、ギアやベルトを介さないためとても大きなトルクをかけることが出来るようになりました。表現力が桁違い! 各メーカーのモーター制御の腕が問われます。

PS5対応の主なハンコンメーカー

 プレイステーションでは,ハンドルコントローラなどの周辺機器は,基本的にソニーが認証した機器でないと動作しません。
 ソニー認証は一つの機器としてハンコンドライブだけが認証されるので,ドライビングに使うABCペダル・シフター・サイドブレーキ等は,全てそのドライブにつながる同じメーカーで揃える必要があります。
 ただ,DriveHUB,Ras1usion等のエミュレーターや,GIMXというPCアプリを通すと,他メーカー混在でも動くらしいです。ですが,別途安い認証されたHORIコントローラをかませて使ったりと,ちょっと裏技的使用になります。
 筆者は経験していないので,認証外のハンコンをどうしても使いたいって人は勉強してみてください。 一般人は認証メーカーで普通に揃えましょう。逸般人はこの例にあらずです。

話がそれてしまいましたが、プレイステーション対応のハンコン機器メーカーは主に3つあります。

  • Logicool
    PCやPSの世界で数々の周辺機器を提供してくれている巨大メーカーさんです。
    古くから、フォースフィードバック対応のハンコンを送り出してくれています。
    従来は、トルクの低いギア式がメインで発売していましたが、最近のダイレクトドライブに遅れながら参戦。
     昔ながらのギア式もカチンカチンとうるさいけど、コスパという面ではメリットがあります。とりあえずフォースフィードバックのある世界を体験するという意味では,最安で構築できます。そこそこリセールもしやすいので,あんまりお金を使いたくないけどちょっとやってみたい。 という方には悪くないのかもしれません。
     時代において行かれないように!?2024年。とうとう同社もダイレクトドライブを発表しました。 True Forceと言う新しいフォースフィードバックを携えて。
  • ThrustMaster
    おもちゃ時代のハンコンの王様。
     古くからハンドルコントローラーを排出し,数々の名作を作ってきた。
     同社の主流はベルトドライブでした。ダイレクトドライブへの移行は出遅れてしまい,圧倒的なシェア率を誇っていたのに,大きくシェア率を落としたと思う。
     しかしながら、グランツーリスモに限ってはかつてのおすすめハンコンだった同社独自のFFB出力体系を持っていて,フィーリングの評価はとても高いです。
     最近はダイレクトドライブ全盛の時代なので過小評価になってしまうけど,同社のギア式・ベルト式はエントリーモデルとして現在でもしっかりとした地位があり,エントリー層には価格的優位があります。
     2025,とうとう、同社のダイレクトドライブが発売となりました。華々しく復活を遂げるのか,はてはて。
  • Fanatec
     かねてよりちょっと高級ハンコン屋さん,レーススポンサーさんとして知られてましたけど,グランツーリスモ7発売時にプレイステーション対応、公式ハンコンとしてデビューした、同社ddProが大フィーバー。
     一躍最大手のようになりました・・・が,ぷよまんコンパイルと一緒で放漫経営しコルセアに買収されました。
     とはいっても、ブランドは継続なうえ,販売網に難があった同社にとって商社の販売力が加わることになったので良い未来しか見えません!?(きっと。)
     ただ,ダイレクトドライブからの設定なので,上記2社のようにギアやベルト式のようなお安く買うことはできません。
     プレイステーション対応のダイレクトドライブもエントリーモデルとミドルハイモデルの2種類出しており、周辺機器も豊富なため、 最初は低額から始めたい!って人にはちょっと厳しいかもしれませんが、良いものが欲しくなるタチだって人は,無理してでもファナテックにしておいた方が良いと思います。

  • HORI(信憑性の高い未来予想)
    2025東京ゲームショーで、あのHORIがダイレクトドライブを開発していると発表しました。まだ実現の目途はたっていないようですが、4万円程度?で3Nmレベルのドライブを出したいと言っていたとのことです。実現すれば、エントリークラスの革新。
    安価帯ってことでロジのギア系やスラマスのベルト系を駆逐するかもしれないですね。
    期待を込めて待っていましょう♪

プレイステーションでは「対応しているメーカー・モデル」でなければ動作しません。
当サイトでは、PSで初めて購入される方にも、Fanatec DD Proをおすすめしています。

コックピットと設置の話

 ハンコンはテーブルに固定して使うこともできますが、フォースフィードバックの力は意外と強力です。軽い机ではガタつき、ペダルを踏むと椅子が後ろに下がることもあります。
 パワーの強いダイレクトドライブ方式では、机は動く。振動が床に伝わる。大惨事~♪
みたいなことになりかねません・・・^^;
 しっかりしたコタツみたいな低くて重いテーブルの場合、それなりにできるとは思いますが、パソコンラックのような細いパイプ製のテーブルの場合、ちょっと厳しいと思います。

本格的に遊ぶなら、しっかり固定できる「リグ(コックピット)」を導入するのがベストです。

※ロードセルブレーキに注意!
最近のペダルは“踏む力”を検知するタイプが主流になりつつあります。強く踏み込むため、固定が甘いと机が動いたり椅子がずれたりします。またどこかで説明しますね♪

コックピットの種類

 市販されているコックピットもいろんなものがあります。
 折り畳みが可能なものであったり、パイプフレームで凛々しいもの。ごっついアルミフレームで作られているもの。大きさも価格もピンキリです。
 シートとハンドルとペダルの3点が固定されることが最低限必要だと思います。

 家庭環境も設置場所の環境も人それぞれ違うので、どれがいいとは言いにくいですが、フレームが細く見えるものは、あまりお勧めしません。
 初めて買われる方はイメージわかないかもしれませんが、筋肉痛になるんじゃないか?ってくらいのパワーがかかります(笑) 細いパイプは簡単に悲鳴を上げます。
 8Nmくらいまでのハンコンであれば、パイプフレームでも大丈夫かな?って思います。
沼にはまると、Hシフター、シーケンシャルシフターにハンドブレーキ。キーボードも手元に置いて、ボタンボックスやHUD画面追加・・・いつかは3画面に・・と、拡張していきます。
 自分はハマりそうって思う方は、アルミフレームタイプをお勧めします。
 PS5で8Nmでこれ以上拡張しない!って方にはサンワサプライさんのコックピットよさそう(使ったことない無責任発言ですが・w・)

予算と目的で選ぶ!おすすめ構築プラン

やっと本題に!(笑)
とりあえず始めたい方から、本格的にやってみたい方まで。
LockeFactoryでは、目的別にいくつかのプランを紹介します。当方では販売しておりませんのでそれぞれの環境や予算に応じて、選択していただけたらと思います。
損はしません!(きっと) 仲間がいればもっと楽しくなります!
いろんなパターンを考えていますので是非参考にしてください。

  • PS5ではじめるプラン(初級) ~コックピットなし~ ※ただいま執筆中
  • PS5ではじめるプラン(中級) ~コックピットあり~ ※ただいま執筆中
  • PS5ではじめるプラン(上級) ~本格的に~ ※ただいま執筆中

ハンコンを握った瞬間、世界が変わる

シム構築は“さらなる上を目指せる世界”です。沼とも言いますが。。(苦笑)
でも最初の一歩は、PS5とハンコンだけで十分。
ハンドルが震え、車が生きていると感じた瞬間、あなたはもうシムレーサーです。


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