Assetto Corsa EVO 早期アクセス1年。
~夢と現実と、それでも期待してしまう話~
Assetto Corsa EVO(以下EVO)が早期アクセスでリリースされて、気がづけば1年が経ちました。
この1年、長かったですね~~いろいろありましたし。
ですが、だからこそ「今のEVOをどう見るか」を1年を振り返ってみてみたいと思います。
早期アクセス開始:期待は「ピーク絶頂」でした
2025年1月16日、EVOの早期アクセスが始まりました。公式は早期アクセス開始と同時にロードマップを提示し夏までにはオープンワールド!?フリーローム?色々ごちゃまぜのGT7を作りたいのか!?と思いましたが、なんといっても、あの「アセコル」の最新作。期待せずにはいられない。
EVOが発表されたのは、そこからさらにさかのぼってSimEXPO2024。
そこでの評価も、とても素晴らしい物理挙動。タイヤの感触が~~ほにゃらら・・・。
まわりの「期待」もうなぎのぼり。ロードマップのことよりも、新しい「アセコル」を遊べる!
この期待が世界を蔓延していました。
実際、SteamDB上のピーク同時接続は 25,752。数字としても“3万人級”の祭りで、レースシムとしては異常値クラスです。
SteamSpy推定オーナーは200k–500kレンジとのこと。20万人以上が早期アクセスのEVOを購入したことになります。
触って最初に思ったこと:「物理は良い。でも、それだけ…」
意気揚々と、ダウンロードし、触ってみた所感。うーん。。 これだけ?
走らせた瞬間の「味」は良かった風に思います。ただ、それだけ。ゲームとしてまだ未完成。が第一印象です。
ロードマップの並びも、何を“主軸”にして成長させたいのか悩むレベル。この乗り味はまさしく「アセコル」。でも方向性はカジュアル路線?プレイヤー側でどう遊ぶか想像力で補わないといけない感じです。
実際、多くの人が、「これは未完成品だ」と思ったんじゃないかと思います。
グラフを見ても明らか。

0.1.6:コンテンツ追加は嬉しい。でも“戻ってくる理由”にはまだ弱い
コンテンツが何もない!と言われた0.1.
さっそく、2月には0.1.6が来て、富士スピードウェイや新車が追加されました。
コンテンツが増えるのは当然うれしい。ですが当時は、「未完成品に少々追加されても・・」という感じでしたね。ほとんど人は動かず。
0.2:「やっと普通に走れる」+“立て直し”の匂い
5月のRelease 0.2で、流れが少し上向くかと思われました。
Open Mode(完全オフラインで即アクセス)や、Career Mode(Driving Academy含む進行、これもオフライン可)など、遊び方の“器”がやっと整えられた印象です。
Custom Race WeekendやReplay Galleryも入り、「走る→見返す→詰める」という本来の走って遊ぶというループがやっと成立し始めました。
ですが、マルチでまだ遊べるレベルには達していません。
0.3:マルチが動き出す。ただし“まだベータの匂い”
9月のRelease 0.3で、やっと、マルチが「最初の形」として提示されます。
ここで重要なのは、単に「マルチできます」ではなく、新しいマルチ基盤(SIATI共同開発)と、SimGridによる公式パブ鯖+レンタルサーバーという運用思想がでてきました。
一応、気軽にマルチができるようにはなりましたが、まだまだ不安定。今まで何をしてたの?と思う方が強かったですね。
混み合うとラグが目立ち、“これはベータ版だな”と感じる人が出るのも自然だったと思います。
グラフを振り返ってみても、戻りが全然浅い。仮にもマルチが動いてこの数字では、とても厳しい。
ここまでの流れで、信頼と期待を失った人が相当数いた。これは否定しにくい現実で、これからのEVOに暗雲がかかります。
0.4:デイリーレースが始まって、ようやく“遊べる土台”が見えた
12月のRelease 0.4は、1年の中で一番アップデートらしいアップデートだと感じたものでした。
アップデート直後の同時アクセスは1万人に迫るレベルまであがり、やはり、待ってる人は多い。とも感じられます。
Daily Racing Portal(acevo.gg)を通じて、日替わりレースの閲覧→登録→開始時に自動合流、GridRatingによる自動スプリット……と、競技としての導線ができたことにより、遊ぶ流れができました。
正直、これが早期アクセスの初期に来ていたら、継続率はまったく違った景色になっていたと思います。
ただ現実には、ここまで来る前に多くの人が離れてしまっていて、また、ライバルたちの成長も素晴らしく、EVOには厳しい道のりが続きそうです。
レンタルサーバー:賛否はあると思う。でも「これは…!」と思った
0.3の段階で、公式はレンタルサーバーの提供を明確にし、価格や形態まで公開されていましたが、当時は「ふーん」レンタルサーバーも用意されるんだね・・。くらいにしか思っていませんでした。
0.4で実際にレンタルサーバーが実装され、この仕様を覗くと、EVOは「ユーザーが自由に部屋を立てたり、サーバーを立てる」方向ではなく、“部屋=レンタルサーバー”それ以外を認めないといった方針になっていました。
最初、読んだ時は「マジか!?」そこまでやっちゃう!?と思いましたが、ふと、「使い方によっては草の根の武器になる!?」と感じた瞬間でした。
賛否は当然ありますが、草レースや小規模コミュニティ運用という観点では、ここに“別の未来”が見えました。
それが、今のLockeFactoryが推進する「草の根」計画につながります。
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そして0.5へ:あの「ハチロク」が!公式が情報の小出しを始めました。
0.5はまだ時期が読めませんが、公式が小出しに情報を出し始め、AE86(藤原とうふ店仕様ぽい画像)が公開されました。
ハチロクが、「Hachiroku」として、発表。これには「ジワっ」ときましたが、「もやッ」とした感覚を受けたのも事実です。「もうドリフト路線で行きますよ!」というアピールに感じてしまいました。
ただ、グラフでも明らかなように、ちょっとアップデートを重ねたくらいでは、なかなか人は戻ってこない。
話題性のあるネタで“入口”を増やすのは、今のEVOには必要な処方でもあると思う。
今の時期で良いのか!? 一時的に増える人口に納得させられるだけのシステム構築ができているのか。根本の修正と積み上げがどれだけ0.5で一緒に来るかにかかってると思います。
少し前に、フリーロームのトレーラー動画も出されていました。かつて「2025夏EAから」と告知されていたオープンワールド(Eifel)は後退したものの諦めていない。最後に公開されたロードマップでは0.8に実装される予定となっています。すべてを含めて1.0正式リリースを迎えられるのか、まだまだ予断は許さない!と言った感じですかね。
まとめ:次が期待できるレベルには来た。でも、失ったものも大きい
EVOは、最初の爆発が大きすぎました。
そのぶん、最初の未完成感で失った信頼も大きい。これはもう取り返しが難しい部分があります。
ただ、0.4で「遊べる土台」は見えました。
レンタルサーバーを軸にした世界観も、可能性としては面白い。
だからこそ、0.5は“見せ場”であると同時に、“地味な積み上げ”が問われる回になる気がしています。
私は、待ちます。信じます。……いや、信じたいので、ちゃんと見せてください。KUNOSさん。

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