そして今回明らかになった“KUNOSの新戦略”がとにかく大きい
Assetto Corsa EVO(ACE)が 0.4アップデート を公開しました。
アップデート内容そのものも大規模ですが、今回もっと注目したいのは、
KUNOSが本気でマルチプラットフォームを整備し始めたこと です。
今回の0.4は、単なる機能追加ではなく、
シリーズ全体の未来を変える方向性が見えた更新 になっています。
◆ ① ACE 0.4の目玉:デイリーレース(Daily Racing)開始
まずは、今回のアップデートで実装されたデイリーレース。
- acevo.gg でレーススケジュールを確認
- ブラウザからワンクリック参加
- GridRating による自動スプリット
- 将来のリーグ・コミュニティ機能とも連動予定
ACCでは外部サービス依存だった “毎日レースに入れる環境” が
公式機能として提供される のは、とても大きな変化です。
GT Sport / iRacing のいい部分を、KUNOS流に再構築したような印象です。
◆ ② 競技プラットフォーム(Competitive Ecosystem)が本格稼働
今回の0.4では、デイリーレースを起点にした
競技レースのエコシステム(Competitive Ecosystem) の基盤が整えられました。
- レースはacevo.ggで見える化
- 結果・統計・レーティングが蓄積
- 今後はリーグやコミュニティ機能も統合
- マルチプレイの“入口”が整理される
これにより、だれでも簡単にレースへ参加できる導線 が用意されます。
ACCの頃はユーザーごとに使用するサービスがバラバラでしたが、
ACEは “公式が温度を持って統合していく” 方向です。
◆ ③ 最大の衝撃:公式レンタルサーバー acevo-servers.com の登場
そして今回もっとも驚いたのが、
公式のレンタルサーバープラットフォームが登場したこと。
ここが本当に大きい。
● 今回確認できたこと:
- “KUNOS公式のサーバー” をクリックだけで建てられる
- しかも Tokyoサーバーあり
- ping問題が大幅に解消される
- レンタル費用は
- 1日:5ユーロ
- 1ヶ月:15ユーロ
- 90日〜1年プランも割引あり
- セルフホスティング(自前サーバー構築)は 非推奨 / 今後は行わない方向
- 部屋立てはレンタルサーバーのみになる
✔ KUNOSが “サーバー環境の管理まで担う” のは初めて
これはACC時代から見ても、KUNOSの方向性が大きく変わった点です。
従来の PC sim の文化
- 「ユーザーがサーバー立てる」
- 「リーグは外部サイトで管理する」
から、
ACEでは
「公式が競技環境を用意し、ユーザーはそれを使う」
という近代的な方式に移行しています。
✔ Tokyoサーバーの存在は、日本コミュニティにとって革命的
ping問題で海外サーバーを避けていた人も多い中、
公式に Tokyo がある のはとても大きな価値があります。
- 距離問題 → 大幅に解決
- 主催しやすい
- 日本×アジア圏の交流レースも安定
- リーグ運営が一気に現実的に
これはマジで大きいです。
◆ ④ SimGridとの関係はどうなる?
SimGrid はこれまで ACC の大会運営の中心でしたが、
ACEでは以下のような分担になると考えられます。
- acevo.gg(公式):デイリー・競技・ランク戦
- acevo-servers(公式):レースサーバー
- SimGrid(外部):エントリー管理・大会管理の補助
つまり、
“公式を中心とした環境が整い、SimGridが補完する形”
がしばらく続くと思います。
◆ ⑤ 0.4 アップデートの内容自体は……さらっと紹介
(多くの人が書くので簡潔に)
● 新車10台(バリエーション込み)
今回のアップデートでは、ロードカー・レーシングカー・クラシック・F1 など幅広い10台が追加されます。
- BMW M3 CSL (E46)
- BMW M8 Competition Coupé (F92)
- Ferrari SF-25(現代F1)
- Ferrari Daytona SP3
- Ferrari F40 LM
- Toyota Supra Turbo RZ (Mk IV) +ドリフト仕様
- Mini John Cooper S Mk VI + B16 コンバージョン
- Peugeot 205 T16
- Porsche 718 Cayman GT4 RS
- Renault 5 GT Turbo
特に SF-25や F40 LM、Supra RZ の追加は注目度が高い内容です。
● 新コース5つ(複数レイアウト)
サーキットも大幅に拡張されました。
- Monza
- Road Atlanta(ミシュラン・レースウェイ)
- Nordschleife(3レイアウト/TF含む)
- Nürburgring GP(2レイアウト)
- Oulton Park(2レイアウト)
一般的なロードコースから伝統ある英国
● 大規模な物理改善
タイヤ、グリップ、デフ、ERS、熱管理、ギア比など全般
主なポイントを整理すると次の通りです。
● タイヤモデルの改修
- 新しいタイヤダンピング方式
- タイヤ慣性の調整
- スリップ比の再計算
- グリップバランスの見直し(基礎グリップ増、複合グリップ減)
- 熱変化と転がり抵抗の調整
● ドライブトレイン・電子制御の改善
- 新しいドライブトレイン揺れモデル
- 物理統合された新KERS/ERS
- DCT(デュアルクラッチ)の挙動改善
- 電子ブレーキバイアス(EBB / Brake Migration)
- AWD車のクラッチ改善
● 車種別の大規模調整
- エンジン、ギア比、空力の調整多数
- GT4, Cup, 296 GTB などでセットアップ範囲更新
- Caterham、MX-5、Clubsport などの補正
- デフ挙動、TCS、ABS 全般の見直し
全体的に 運転しやすく、かつ車ごとの個性がより明確になる方向 の改善です。
● 音・グラフィック・UI の強化
VTEC音改善、ダメージパーツの揺れ、HUD更新、リプレイ軽量化など
◆ ゲームプレイとUIの改善
- ペナルティマネージャー改善
- リプレイ最適化(大幅に軽量化)
- DRSゾーンの追加(F1向け)
- AI挙動改善
- オートギアシフト改善
- 各種表示・HUD・サーバーブラウザの強化
- 各車の電子制御設定に対応したUI更新
デイリーレースとの連動がスムーズになるよう、UI全般が調整されています。
◆ まとめ
今回の ACE 0.4 は、単なるコンテンツ追加を超えて、
「KUNOSが新しい“公式競技プラットフォーム”を構築し始めた節目」
と言えるアップデートです。
- デイリーレース
- 競技プラットフォーム
- 公式レンタルサーバー
- Tokyoリージョン対応
この4つが熱い!
ACEは「オンラインレースの入りやすさ」という点で大きく進化。
今度のアプデはびっくりしましたね~~
デイリーが、や・・やっとですか~w ってくらいのつもりだったんですが
ACCとはまったく違う方向性で、KUNOSが本気でマルチ環境を作りに来た。
個人的には、この部分こそが今回最大のニュースだと思います。
また情報集めて披露したいと思います。


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