
Kunosの発表を受けて、ACCコミュニティが大きく揺れています。
オンラインレースの世界では、時代ごとに中心となるタイトルが入れ替わってきましたが、その中でも Assetto Corsa Competizione(ACC) は、GTレース公式ソフトとして、また、シムレースを象徴する存在として長年多くのドライバーに愛されてきた作品です。
しかし先日、開発元の Kunos が
「2025年以降、ACC への主要アップデートは行わず、新作『Assetto Corsa EVO(ACE)』に注力する」
という方針を示しました。
バグ修正やオンラインサービスの維持は継続するとしていますが、
この発言は世界中のコミュニティで 「ACC が実質的に縮小されるのではないか」
と受け止められています。
ACC が高い完成度を誇るタイトルであるだけに、
新規コンテンツが止まり、主力開発が ACE に移るという方向性は、
今後の ACC の立場を大きく揺らすものとして受け止められています。
この不安が大きく広がり、コミュニティ全体が揺れ動く形となっています。
こうした状況の中、オンラインレースプラットフォーム Low Fuel Motorsport(LFM) が、ACCの継続とサポートを求める署名活動「Save ACC」を開始しました。
LFM × ACC が特別だった理由
LFMとACCの相性の良さは、シムレーシング全体を見ても突出していたと思います。
● 1. LFMのライセンス制度
敷居が高すぎるという意見も多々ありましたが、ある程度の実力を持った人が得られるライセンス。そしてそのライセンス所持者同士で戦える舞台。
レースを本当に楽しみたいという方のために作られた制度です。
● 2. ELOレーティングとSR評価
いわゆるDR。速さを表すレーティングに、ELOを導入。
SRもただ無事に走ればいいというだけでなく、実際のバトル状況も加味された信頼できるSR。
「上手さ」だけでなく「丁寧な走り」もきちんと評価される仕組みが成立していました。
● 3. ACCならではの緻密なBOP
GT3/GT4の各車両が、どれを選んでも戦えるレベルで性能調整されている点は、他タイトルと比較しても非常に高い水準でした。
基本は重量のみですが、これがまた本当に細かい。コースと車両すべてにおいて調整されている。
そのため、好きな車でフェアに戦う という理想が実現しやすい環境でした。
この3つが揃うことで、LFM×ACCは「腕前が素直に結果につながる」理想的なプラットフォームとして、多くのドライバーに支持されてきたのだと思います。
アップデート凍結がもたらすもの
Kunosの発表によると、ACCは現状維持を基本とし、目立った新規コンテンツや機能改善は予定されていません。
もちろん、ACE(Assetto Corsa EVO)に期待する声は多いものの、現状では方向性が異なる開発計画になっています。GTレース主体のACCとの方向性の違いをどう吸収するのか、まだ詳細は語られていません。
そのため、
- ACCがこのまま縮小してしまうのでは?
- LFMを中心としたレース文化が途絶えてしまうのでは?
という懸念がコミュニティ内で強くなり、今回の署名活動につながりました。
署名はこちらから参加できます
私も署名し、拡散支援にも少し協力しました。
ACCが好きな方、LFMで走ってきた方、そしてそんな声が、今のGTレース環境を大切に思う方に届けば幸いです。
👉 署名ページ(シェア用)
https://c.org/9Gp7VsZSfX
最後に
ACEがどんな未来を見せてくれるのかは楽しみですが、
「ACCという最高のGTレース環境を残したい」
という想いもまた多くのドライバーが抱いているものです。
コミュニティの声が届けば、ACCの未来に少しでも良い形で影響を与えられるかもしれません。
ムーブメントが起きれば、レースプラットフォームの重要性も上がるかもしれません。
同じ気持ちをお持ちの方がいれば、ぜひ署名を検討してみてください。


【コメント】 あなたのSimLifeの感想やアイデアもぜひ。