Project Motor Racing ― 次世代レースシムの新星、トレーラー公開!

ソフトウェア

Le Mans Ultimate、ACE、ACC、……。
さまざまなリアル系と言われるレースシムが進化を続ける中で、また新たなタイトルが姿を現しました。その名も Project Motor Racing(PMR)

「モータースポーツのすべてをひとつの世界に」というコンセプトで開発が進む本作は、これまでのジャンルの枠を越えた“多種カテゴリー融合型レースシム”として注目を集めています。


🚘 発売時期とプラットフォーム

公式発表によると、2025年11月25日発売予定となっています。
対応プラットフォームは PC(Steam)/PlayStation 5/Xbox Series X|S
すでにSteamでは予約ページが公開されており、価格は7,590円(Season Pass込みは11,390円)との表記があります。

開発チームは「レース文化の再現」をテーマに掲げており、実車挙動やサーキット再現だけでなく、キャリア・チーム運営・スポンサー活動といった要素を加え、単にドライビングを楽しむだけではない、楽しみ方を提供することが示されています。


🏎️ レースシムの系譜と Project Motor Racing の立ち位置

レースシムといっても、その方向性はさまざまです。
現行タイトルを整理すると、下記の4つのタイプに分けられます。

分類代表タイトル特徴
【超リアル系
公式シリーズ単一もの
LMU / ACC / F1シリーズ実在シリーズを忠実に再現。特定カテゴリに特化し、ルールやレース展開を細かく再現するしている。半面、カテゴリが狭いため幅広く遊ぶことはできない。
【リアル系】
多ジャンルシム
GT7 / Assetto Corsa / Project Motor Racing複数のレースカテゴリーを一つの作品で扱い、リアルさと遊びの幅を両立。GT、プロト、ツーリングカー、はたまたラリーまで網羅する“総合型”。
【カジュアル系
オープンワールド寄り
Forza Horizon / The Crew / NfSシリーズドライブ体験や世界観を重視。物理挙動よりも爽快感や自由度を重視するエンタメ方向。ゲームパッドで遊ぶことを重視しているため、ハンコンでは難しかったりする。
ラリー・オフロード系EA WRC / WRC Generations / Dirt Rallyグラベルや雪道など、不整地特化の挙動を再現。路面変化やトルクコントロールが主題。

この中で Project Motor Racing は、**GT7やAssetto Corsaの流れを汲む“リアル系・多ジャンルシム”**に分類されます。
ただしPMRは単なる“ジャンル統合型”ではなく、路面変化・モッド対応・キャリア構築といった深い要素を備えており、“レースに生きる体験”を目指している点が他のタイトルと大きく異なります。MOD対応ということで、ACのお株を奪う存在になる可能性も秘めています。


マルチプレーヤー関連拡充

マルチプレイヤー関係でも興味深い仕様が見えてきています。
PMR では サブスクリプションや車レンタルなし で参加できるオンライン競技を前面に押し出すとのこと。
さらに “カスタムロビー” 機能も予定されていて、好きな車種・トラック・ルールを選んで部屋を作ることが可能だと説明されています。
ランクドモードも【クラス別】に “免許 (License)” システムが必要で、各クラス間をまたぐ互換性はなく、クラス専用のスコアがつけられるとのこと。
クロスプラットフォーム対応(PC⇆コンソール間)も公式にアピールされており、ここまで徹底してマルチ要素を構築しているシムタイトルは、これまでにほとんど例がありません。
ユーザー自身が自由に部屋を作れるようになれば、草レース文化を後押しするシステムにもなりそうです。


🇯🇵 日本車ラインナップと日本市場への注目

Project Motor Racingでは、ローンチ段階から日本車が複数参戦することが明らかになっています。
東京ゲームショウでの発表では Mazda、Nissan、Toyota の3ブランドが公式に追加され、
日本市場を強く意識したラインナップとなっています。

車種クラス/概要出典・補足
Mazda 787Bロータリー搭載の伝説的グループCマシン公式発表済み。Project Motor Racing Official
Mazda MX-5 Spec Car軽量ロードカー/ワンメイク枠OverTake.gg, The Otaku’s Study
Toyota GR Supra GT4 EvoGT4クラスOverTake.gg, Online Race Driver
Nissan Z GT4GT4クラスOverTake.gg
Toyota GR010 HybridLMDh/プロトタイプクラスBoxThisLap, Traxion.gg, GTPlanet

これらのラインナップを見ると、PMRの開発チームが日本のモータースポーツ文化を明確に意識していることがわかります。
GTカー、プロトタイプ、トロフィー系まで幅広く揃っており、海外作品では珍しくローンチから「日本車が世界の主役として登場する」構成になっています。

サブパブリッシャーが セガ(Sega) という点も気になるところで、UI面やプレゼンテーション部分でProject CARS 2に見られた“取っつきにくさ”が改善されれば、日本国内でもかなりの人気タイトルになるかもしれません。


🎥 True2Track トレーラーで見えた方向性

先日公開された最新トレーラー「True2Track」では、コースがまるで“生きている”かのように変化する映像が印象的でした。
雨が上がったあとに徐々に乾いていく路面、タイヤが通るたびに生まれるラバーラインなど、
物理的な表現がこれまで以上に自然で、シムとしての新たなアプローチを感じさせます。

トレーラーには、**IMSA GTO クラス、Porsche 964 Trophy、LMDh プロトタイプ(Cadillac、Sauber C9など)**といった車両が登場。
また、Daytona、Mid-Ohio、Imola、Red Bull Ring、Interlagosなどのコースも確認されており、
発表済みの「27レーザースキャンコース」に加え、さらなる拡張も期待されます。


🧩 キャリアモードとモッド対応

PMRのキャリアモードは、スポンサー交渉・修理・予算管理・チーム運営といった要素を含む構成で、単に「速く走る」だけでなく、「シーズンをどう乗り切るか」というマネジメントの側面も描かれています。

さらに注目すべきは、Day 1(発売初日)からのモッド対応です。
エンジンには「GIANTS Engine」を採用しており、既存シリーズで実績のあるモッドエコシステムを継承しています。ユーザーが作成した車両やコース、HUDなどの追加が公式にサポートされる見込みで、シム界隈におけるMod文化の発展を視野に入れた設計になっています。


🔍 今後の注目ポイント

  • 「True2Track」で示された動的路面・気象変化が、実際の挙動にどこまで反映されるか
  • モッド対応とオンライン機能の共存バランス(LFMなど既存プラットフォームとの関係)
  • キャリアモードの深さと、長期的なモチベーション維持の仕組み

これらの点は、今後の続報でチェックしておきたい重要なポイントです。


💬 LockeFactoryコメント

まだトレーラー段階ではありますが、映像からはかなり高い完成度を感じました。
挙動面の“手応え”だけでなく、照明やカメラの演出も非常に洗練されており、「リアル系でありながら、視覚的にも楽しめる」作品に仕上がりそうな印象です。

これが本当にリアルさとゲーム的要素の融合。そしてマルチ対戦の革新が行われたら、“ジャンルを越えたレースシム”として、2025年のレースゲーム界における注目株になりそうです!


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